イスラム教の国に渡航する際避けるべき時期と気をつけたいこと

Juri Mizuki

トラベルライター

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イスラム
(photo by Adobestock)

昨年2018年にWHO(世界保健機関)が発表した統計によると世界の総人口は74億3026万人に増加し今もなお増え続けています。

そんな中で私たち日本人の文化と共に深く結びついている神道そして仏教を含世界には約18万の宗教が存在すると言われています。

世界には三大宗教として主にイスラム教、キリスト教そしてヒンドゥー教が存在し、その宗教人口に依存します。

今回は世界で一番宗教人口が多いとされるイスラム教をメインに信仰する国々に渡航する際に避けるべき時期と気を付けることをご紹介します。

イスラム教とは

イスラム
(photo by Adobestock)

キリスト教そしてユダヤ教の影響を強く受けた一神教の宗教で、唯一絶対の神(以降アッラー)を信仰の対象としている宗教です。

イスラム教は1400年前にアラビア半島で始まり神が最後の預言者ムハンマドを通じて人々に啓示したクルアーンを神の教えとし、これらは全てアラビア語で書かれ、クルアーンには協議、法律、取引、崇拝行為などを基本にありとあらゆる事が書かれているのが特徴です。

クルアーンは、預言者ムハンマドによってあえてアラビア語で啓示されたものであり、他言語に翻訳されたものはクルアーンではなくなります。

それはあくまでもクルアーンを解釈したものであってクルアーンではなくなるのが面白いポイントでしょう。

イスラム教徒は預言者ムハンマドによってクルアーンに残された教えに従った行動規範、以下の5つの基本行動を軸に生活しています。

・サウジアラビアにある聖地メッカへの巡礼

・シャハーダと呼ばれる信仰の告白

アラビア語で「アッラーの他に神はなし、ムハンマドはその使徒である」と宣言する事を指します。

・礼拝(1日5回)

・ザカートと呼ばれる喜捨の精神

困窮者を助けるために行われる『浄め』に値する行動

イスラム教では「今日のあなたに財産を成すようになったのは、全てアッラー(の意志・働きかけ)に依るもの(その個人だけでは何ひとつ成し得なかったではないか)」という教えがある為、持つものが持たざる者に与えるのは当然という価値観が存在しています。

・ラマダン(日の出から日没の間の断食)

主にイスラム教を国教とする国々

イスラム
(Photo by Adobestock)

world population/com によると2019年現在のイスラム教を信仰するムスリムの世界人口は中東をはじめ20億人を超えると言われています。

それでは具体的に国民の多数がイスラム教を信仰する主な国々を地域別に挙げていきます。

※国や地域によって信仰の度合いが異なりルールが微妙に異なります。

【アジア】

インドネシア・インド・パキスタン・ブルネイダルサラーム・モルディブなど

【中東】

カタール・アラブ首長国連邦・サウジアラビア・イラン・アフガニスタン・オマーン・ヨルダン・イエメン・イラク・クェートなど

【アフリカ】

ナイジェリア・エジプト・モロッコ・アルジェリア・チュニジア・リビア・ソマリアなど

これらの国に訪れるメリット

その国の文化は食も含め歴史的そして宗教的背景を含めた上で形成されています。

その為、イスラム教を信仰するこれらの国では以下の様な日本とは全く異なる経験が出来るでしょう。

1) 異なる文化や宗教を持った人々と関わることでより価値観が広がる

モスク

(Photo by Juri)

近年宗教が絡んだ無差別テロや戦争など残念なニュースがメディアによって報道されている為、イスラム教徒=テロリスト などと誤解している方が多く見受けられます。

しかしながらムスリムの方々は本来とても優しい心の持ち主で、旅をすれば彼らの本来の優しさに触れる機会は日本に居る時と比べて絶対的に多くなるでしょう。

イスラム教を信仰する国に訪れることによって人生の価値観が広がるのは必至でしょう。

2) イスラム教の美しい宗教建築や美術などに触れる事ができる

シェイクザイードモスク

(Photo by Juri)

イスラム教の宗教建築は息を飲む程美しい建物が非常に多いと思います。

滞在中日本ではなかなかお目にかかることがないような美しいイスラム美術に浸るも良し、日本ではなかなか見ることのできないムスリムの方々にとっての祈りの場『モスク』を訪れたり普段できない様な新鮮な経験が得られるでしょう。

3) 普段と全く異なる種類のものが食べられる

モロッコ朝ごはん

(Photo by Juri)

その国が属する地域によって食文化は全く異なります。

ですが、イスラム教徒に必ず共通した食文化がありそれが『ハラール』です。

イスラムの世界では2つの規範が存在し、許されるもの・行為という意味の『ハラール』と禁じられたもの・行為を意味する『ハラーム』が存在し、ムスリムの方々はハラールと認められたものしか口にする事が出来ません。

※ 基本的に彼らが口にできないものが豚肉・遺伝子組換えの野菜や果物そしてアルコールを含むもの全てがハラールに属しています。

これらを踏まえた上で形成された食文化だったり異なる料理を食べることはとても良い経験となります。

もしかしたら、なんとなく立ち寄った店が一生を通して何度も通う様なお店になるかもしれませんね。

避けるべき時期

飛行機

(Photo by Adobestock)

短期間の滞在で特に中東を中心に渡航をあまりオススメしない時期は『ラマダン』と呼ばれるイスラム教徒の為の断食月です。

ラマダンの時期は毎年異なりますが通常4〜6月の間の1ヶ月間行われます。

この時期は特に中東を中心に大変気温が高くなりますので、観光が行われる日中の飲食が制限されるのは不便だと思います。

多くのレストランが日中は営業しておらず日が沈んでからの営業となるので、日中はホテルのレストランなどでカーテンで仕切られた場所で人の目に付かない場所で食事する事となるでしょう。

ラマダンには他に『人の悪口を言わない』や『タバコを吸わない』などの制限内容も加わりますが、私たち観光客に影響するのは主に食事だと思うのでここでは避けるべき時期として紹介しました。

しかしながらイスラム教を主に信仰する国々を観光する場合はラマダン期間中が一番観光客が少ないので空いている期間に旅行されたい方にはおすすめです。

気をつけたいことまとめ

イスラム
(Photo by Adobestock)

・肌の露出を出来るだけ避ける

イスラムの世界では肌の露出に関する規律の解釈として「女性が婚姻関係にない男性からの陵辱から身を守るために、ヒジャブは必要である」とされています。

その為、女性が肌の露出を控えている国で肌を露出するのはなるべく控える必要があります。

現地の男性から不必要に性的対象として見られる可能性があるからです。

・必要な渡航国ではヒジャブなどを身につける(女性対象)

ヒジャブは一般的にムスリム(イスラム教徒)の女性が頭や身体を覆う布を指します。

クルアーンの第24条31節には「また女の信仰者たちに言え、彼女らの目を伏せ、陰部を守るように」そして33章でも女性の服装に関して言及されています。

イランやサウジアラビアなどの国ではイスラムの法律が適用されるのは私たち外国人観光客も例外では無いので訪れる際は気をつけなければなりません。

・宗教施設を訪れる際は一日五回の礼拝の時間を避ける

イスラム教徒には宗派によりますが1日5回の礼拝の時間があります。

基本的にスンニ派は1日5回、シーア派は1日3回と言われ大きく早朝
・正午・午後・日没後・就寝前に別れます。

※国によって礼拝が行われる時間が異なるので注意してください。

・飲酒が制限されている場合がある

先に述べた様にイスラム教には『ハラール』という飲食に関連する厳格な規定があります。

代表的な規定が豚肉とアルコールの禁止です。

クルアーンには「酒と賭矢、偶像と占い矢は、忌み嫌われる悪魔の業である」と記載されており飲酒を制限している国が多いです。

しかしながら制限レベルは国により異なり、ホテルのバーなどであれば飲酒可能なアラブ首長国連邦などの様な国もあれば公式に飲酒が禁止されている国もあります。

参考までに『公式に飲酒が禁止されている国』を以下に挙げておきます。

・イラク

・アフガニスタン

・イエメン

・クゥエート

・サウジアラビア

※サウジアラビアでは飲酒のみならず消毒などに用いるアルコールの禁止されています。

・左手を使わない

クルアーンによると左手は用便する時に用いられる『不浄の手』と呼ばれています。

その為、物事を行う際ムスリムの間では右手優先の思考があります。間違っても左手で握手しないように注意しましょう。

また、女性は握手をしないのが一般的です。

・ラマダンの時期の外での飲食には気を使う

厳格なイスラム教徒はラマダン期間中唾も飲み込まない程厳格な方も居るので人の目につく場所での飲食には気を付けましょう。

・宗教施設に土足で踏み込まない

イスラム教では神聖な場所に汚れたものを持ち込まない為に特に宗教施設を中心に訪れた際は靴を脱がなければなりません。

他国の宗教を尊重することを忘れずに

モスクinシンガポール

(photo by Juri)

私たちが暮らす日本は我々日本人が暮らしやすいように文化も含めた上で社会形成されています。

国内をはじめ海外を旅行する場合、『違う土地を訪れるということは自分が普段生活している場所と環境が異なること』を理解した上でそれを尊重する必要があります。

今回は特にイスラム教を例に挙げましたが、宗教も尊重すべき事柄のうちの一つだと思います。

日本での普段の生活の中で行っている行いで、他人を傷つける事も無きにしも非ずなので旅行の際は気をつけましょう。

イスラム教の地に実際に足を運んでみましょう!

モロッコ1

(Photo by Juri)

いかがでしたか?

私たちの国が属するアジア地域にイスラム教徒が多く住んでいたなんて知っていましたか?

イスラム教を信仰して居る人口が多いのは中東だけはありません。

今回は、宗教の都合上気をつけるべき事そして旅行をするなら避けるのをオススメする時期とその理由を一緒に紹介しました。

アブダビ

(Photo by Juri)

世界は一つとして同じ国はありません。

だからこそ私は世界を旅することはとても素晴らしいことだと思っています。

足を運んでこそ見えるあなたにしか見ることのできない景色があります。

次の旅行先はちょっとエキゾチックに異文化を求める旅にしてみませんか?

きっとそこにはあなただけの為に特別に用意された経験や新しい発見そして感動があるでしょう。

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Juri Mizuki
21歳から世界を旅し始めて5年間でラグジュアリー旅からバックパッカー旅など幅広い形での旅を経験し、これまでに101カ国渡航しました。グアテマラのアンティグでの語学留学経験あり。トラベルコンサルタントとして旅しながらリモートで働かせていただいております。 ガイドブックなどには載ることの無いリアルな情報をここから読者の皆さんにお届けします。現在旅している人・そうでない人関係なく楽しんでいただけるメディア作りをしていければなと思います。
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